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パソコンにも徐々に慣れてきましたので、今年はデザインを変えてみました !

登山 : 山綾会




集 合:JR高尾駅北口改札口 8:40
コース:
高尾山北口 9:12発(バス) ー 9:39 日影バス停下車 …<日影林道>… 9:55 日影沢キャンプ場専用駐車場 … 11:31 一丁平圓地(昼食 11:50発) …<学習の歩道コース>… 森林ふれあい館 …<高尾林道>… 4差路 …<琵琶滝コース>… 15:10 京王線高尾山口駅着 解散15:22
歩行時間: 約4時間
参加者:20名

 スタートは3月26日の「高尾山花めぐり Part-1」同様、高尾山北口バス停より乗車、日影バス停で下車し、バスの進行方向と同じ方向に進み、左折して林道に入り、日影林道を日影沢キャンプ場まで10分ほど歩きました。
 キャンプ場内で準備体操をしたのち、たくさんの山野草との出会いをカメラに収めながら歩きました。
 これまで雑草として見過ごしてきた野草にも、それぞれの特徴を表す名前が付けられていて、この時期は葉っぱがほとんど虫に食べられていても、精一杯花を咲かせようとけなげな努力をしている様に心打たれました。
 
 3月は小仏城山に向かいましたが、今回は一丁平圓地に向かい、早めの昼食にしました。
学習の歩道コースを通って、森林ふれあい館方面へ歩みを進め、高尾林道を通って4差路を経て、6号路・琵琶滝コースを歩いている間に、雨がポツリ、ポツリと手に触れるようになりました。
 2:30頃、大川橋手前で雨具の上着を着込み、先を急ぎました。

 3月にキジョランのつぼみを見ましたが、同じところだったかははっきりしませんが、今回は大きな青い楕円形の実を2つ見ました。勿論Kimさんが見つけてくださっています。
 Kimさんの説明によりますと、この実が熟して割れると、中から白い冠毛が現われ、これが鬼女が髪を振り乱しているように見えるので「鬼女蘭」と名付けられたのだそうです。
「ラン」と名がついていても蘭ではなく、ガガイモ科の植物だと3月にも説明がありました。

 センボンヤリの花は春型と秋型があると初めて知りました。春型はよく見かけて親しんできましたが、秋型は閉鎖花で、成熟すると球状に広がった淡褐色の冠毛になり、これが千本槍の名がついた所以だったのでした。

 その他、たくさん花にまつわる面白いお話を伺いましたので、その説明は左側の欄に記載しました。是非ご覧ください。
本当はもっと掘り下げたお話があったかと思いますが、花の写真を撮りながら、皆に追いついて耳に入ってきたところのみメモしましたので、浅いものになっていると思います。
今回のお話で、私は特に「冬のハナワラビ」と「ヌルデの木と虫こぶ」のお話に感銘しました。Kimさんは、なんて深い知識をお持ちなんだろうと改めて思いました。
 
 高尾山花めぐり Part-5

 9:00  高尾山北口バス停に集合
 
 9:40 日影バス停近くを流れる川

9:41  林道入り口の案内板
 
 9:55  日影沢キャンプ場

キャンプ場専用駐車場 
ネコちゃんが3~4匹
遊んでいました。
 
 
倉庫兼管理等(中央)・トイレ(左端)
 

   10:29  野草を見つけると、Kimさんの説明が入ります。  
 
 10:47  一丁平まで左に右に、水の流れを見ながら歩いていきました。
  
  11:06            11:31 一丁平圓地到着 昼食タイム(20分)  
 
   11:57
  
    11:57                    12:05
 
  12:20 <コース>  日影林道ー一丁平ー現在地ー学習の歩道ー森林ふれあい館
           -高尾林道ー4差路ー6号路・琵琶滝コースへ
  
             14:32 大山橋手前でレインコートを着る。
    15:08  東京高尾病院前を通過         15:28 清滝駅着
 Part-5でであった花 (注)私の撮影記録より:
Kimさんのチェックを得ていません。いくつ合っているでしょうか。

  シュウブンソウ

  キツリフネ

  ヤマボウシの実

  ノブキの種

  冬のハナワラビ

  ママコノシリヌグイ

  レモンエゴマ
 
  アキノセンボンヤリ

  ツリフネソウ

  ジャコウソウ

  シモバシラ

  シモバシラ 

  ヤマホトトギス
 
  ワレモコウ

  ヤマトウバナ
 

  モミジガサ
 

  ハギ
 
 ツルニンジン=ジイソブ

  ゴンズイ
 
 ツルギキョウ
 
  ツユクサ

  ガンクビヤブタバコ
 
  キジョランの実

  ゲンノショウコ
    
 
  ガンクビソウ 

information店舗情報

山綾会の植物学者:
 Kimさんのメモより

草刈りや道路工事で花の量が少なかったけど、草花72、樹の花1、実や種14、計87ありました。
高尾山はやはり「花の高尾」と言われるはずですね。(省略…)


本日見られた花
1 センニンソウ
2 ヤマノイモ  
3  ヤマホトトギス
4  ツリフネソウ
5  キツリフネ
6  ミツバフウロ
7  ゲンノショウコ
8  イヌショウマ
9  サラシナショウマ
10 ヤブミョウガ
11 マツカゼソウ
12 キバナアキギリ
13 カノツメソウ
14 モミジガサ
15 オクモミジハグマ
16 ヤブマメ
17 タマアジサイ
18 ジャコウソウ
19 ワレモコウ
20 ヤマミゾソバ
21 カシワバハグマ
22 イラクサ
23 コアカソ
24 レモンエゴマ
25 クズ
26 ヤマトウバナ
27 シモバシラ
28 チヂミザサ
29 フユイチゴ
30 ノブキ
31 ナガバノコウヤボウキ
32 ソバナ
33 ツルニンジン(ジイソブ)
34 キンミズヒキ
35 ミズヒキ
36 ヌスビトハギ
37 フジカンゾウ
38 ハナタデ
39 ボントクタデ
40 タムラソウ
41 アキノタムラソウ
42 シラヤマギク
43 ユウガギク
44 ノコンギク
45 シュウブンソウ
46 ヤブタバコ
47 ガンクビソウ
48 オオヤマハコベ
49 マルバハギ
50 ナンテンハギ
51 ヤマハッカ
52 ヒメシソ
53 ツルリンドウ
54 セキヤノアキチョウジ
55 センボンヤリ
56 ツルギキョウ
  (稀にしか見られない)
57 オトギリソウ
58 カラスノゴマ
59 ヤマゼリ
60  シラネセンキュウ
61 ノダケ
62 アズマヤマアザミ
63 ノハラアザミ
64 ススキ
65 マツヨイグサ
66 メナモミ
67 ヒヨドリバナ
68 タニソバ
69 ママコノシリヌグイ
70 アマチャヅル
71 イヌホウズキ
72 セッコク

樹の花
1 クサギ

実や種
1 ホウチャクソウ
2 コバノガマズミ
3 ミヤマシキミ
4 ヤマボウシ
5 キジョラン(稀)
6 トキリマメ
7 タンキリマメ
8 ハンショウヅル
9 チドリノキ
10 マユミ
11 ゴンズイ
12 アブラチャン
13 キブシ
14 ナツトウダイ

キノコ(Kimさんの図解付き)
 
ベニチャワンタケだけ確認。
 あとのキノコは固定できない。


 
地面に落ちた枯れ枝についていた。
チャワン形の中が紅色で、外側は白い短毛がビロード状になる。


 Kimさんの説明より
〇 ミズヒキとキンミズヒキ
 
前者はタデ科、後者はバラ科で全く別の花である。

〇 シュウブンソウ(秋分草)
 
秋分の頃咲く花だから。

〇 ガンクビソウ
 
タバコを吸うのに使ったきせるの先の雁首(刻んだタバコの葉を詰めて火をつけるところ)に花が似ているから。

〇 冬のハナワラビ
 
栄養葉は横に広がり栄養をつけ、胞子葉は上に伸びて胞子嚢をたくさんつける。

〇 レモンエゴマ
 
しそ科、葉からレモンのような強い香りがする。交雑もあり、臭いの弱いものもある。

〇 ママコノシリヌグイ
   (継子の尻拭い)
 
この説明は聞き逃しましたので、「ウイキペディア」から借用します。
 葉や茎が刺だらけなので、憎い継子のお尻をこの草で拭くというイメージからきている。


〇 ボントクタデ
 
香辛料に使われるヤナギタデに似ているが、辛みがなく、役に立たないタデという意味。
「ボントク」=間が抜けている


〇 ジャコウソウ
 
茎や葉を揺するとほのかな香りがすることからジャコウ鹿の香りに例えた。実際はあまり匂わない。

〇 イヌショウマと
  サラシナショウマ
 
前者は後者に似ているが食用にも薬草にもならない。「イヌ」=役に立たない
 後者の「サラシナ」は若葉を茹で水にさらして食べることに由来、根は薬草になる。


〇 オクモミジハグマ
  (奥紅葉白熊)
 
「奥」はモミジハグマより北に分布すること。
「モミジ」は葉の形がもみじに似ているから。
「白熊(はぐま)」は、動物のヤクの尾の毛でつくった槍や兜、旗、僧侶の払子(ほっす)の飾り。花冠の細長い裂片がはぐまに似ているから。


〇 カノツメソウ
 
根の形が鹿の爪に似ている。

〇 ツルニンジン=ジイソブ
 
根が朝鮮ニンジンに似ている。
仲間にバアソブがある。区別はジイソブの葉の裏には毛がないが、バアソブには毛がたくさんある。


〇 ゴンズイ
 
実は鳥も食べないほどまずい。

〇 ヌルデの木
 
ウルシの仲間なので、稀にかぶれることもある。
1枚の葉には軸を中央に左右に10数枚の小葉があるが、大昔はこれが1枚の葉であった。
ヌルデの葉には
ヌルデシロアブラムシが寄生して、虫こぶ(名称=ムルデミミフン)を作ることがある。
 
虫こぶの利用法:
 
漢方薬:五倍子(ふし)の材料
  18世紀の書物「和漢三才図会
  (ずえ)」に出てくる。
 お歯黒
 染料


Part-5でであった花
(注)私の撮影記録より


  ミズヒキ

  マツカゼソウ

  オクモミジハグマ
 
    チカラシバ

  ヌレデの木

  ヌレデの葉

  ヌレデにできた虫こぶ



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