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パソコンにも徐々に慣れてきましたので、今年はデザインを変えてみました !

登山 : 山綾会



集 合:それぞれの指定された場所・時間
コース:
5:50 綾瀬市最初の地点発 ー(バス)ー 7:50 JEXPASA談合坂着ー 8:30 八ケ岳PA着 ー 9:25 白樺湖遊園地着 ー 10:00 大河原峠(2,093m)着 10:30スタート … 11:00 双子山(2,223m)着 11:10発 … 11:45 双子池(2,030m)着 <昼食タイム>12:15発 … 13:15 亀甲池着 13:20発 … 13:53 天祥寺原(1,980m)通過 … 14:35 大河原峠着 14:50発 ー(バス)ー 15:55 たてしな自由農園着 ー 17:35 談合坂IC着 ー 綾瀬市自宅へ
歩行時間:約3時間 
参加者:24名

 今回のバス山行は7月に計画されていたのですが、大雨で中止になり、再度組まれたものです。今年の前半は悪天候で山行計画が中止になることがよくありました。
月2回は参加しようと心がけていますが、雨で中止+いろんな団体に参加しているため、行事が重なって山行を断念することが多くなり、2月は0回、3月が1回、6月が前半に1回で、7月は0回、8月も他の行事が入っていて0回になるところでした。

 これは登山を心掛けている人のやることではありませんね。このペースでは低山といえども脱落する可能性が大だと、ここのところ危機感を持っていました。
 ついに意を決して3年間続けてきたけれど、各種団体の中で最も能力的に限界を感じていた団体を退会し、1週間か10日前に登山を申し込み、空きがあってチャンスが巡ってきた山行でした。万歩計をつけて歩いてはいましたが、2か月間登山をしていなかったので不安は大きかったです。
しかし一方で、バス山行であること、標高2,000mまで運んでくれること、高低差はさほどないこと、地図やインターネットで調べても中級レベルとは書いてないので安心していた面もありました。


   
 
 「何年ぶりに…」と言っては大袈裟ですが、本当に久しぶりに高山歩きをし、高山の持つ独特の魅力を堪能してきました。頂上直下まで車で楽に行ける場所とはいえ、北八ケ岳の端に鎮座し、2,000mを超えているので、それなりの風格を具えていて、短時間にアップ・ダウンを繰り返すだけで、眼前に、いや、私を取り巻く四方の景色は劇的に変化し、その山の醸し出す魅力に圧倒されました。
 もちろん低山歩きの自由さはなく、定地点から定地点までをできるだけ定時間内で移動しなければなりませんので、休憩時間もそこそこに、おしゃべりも控えめで、山のみに集中しなければなりません。体力のないものは、写真撮影などはもってのほかです。たとえ撮影したとしても、遠景以外は使い物にならないでしょう。
 低山歩きの魅力は、気持ちに余裕が持てるので、趣味に合わせた行動が可能ですね。写真撮影はもちろん、スケッチ、料理の話に、家庭内の話、時の話題を含め、歩きながらさまざまな情報が入ってきたり、おしゃべりでストレス解消もできる等、プラスの面もたくさんあります。

 できれば、両方に参加することが望ましいですが、高齢なので欲張れません。今の自分ができる範囲で、体力に合わせてやっていくしかありません。
 
   

 
大河原峠から緩やかな登山道に入ると、早速ピンクのフウロが目に入り、マツムシソウやヤマハハコも出てきて、高山植物との出あいを楽しみに、笹分けの道や、ごろごろした石の転がる登山道を登っていきますと、30分で双子山山頂に到達しました。山頂の石碑の周囲も石がごろごろしていますが、周囲は広々とした高原で360度の展望が楽しめます。
   
 双子山から笹の道を下り、長くはないですがきつい下りの樹林地帯を抜けると双子池に到達します。大岳を湖面に映す原生林に囲まれた雄池と、更に大きな雌池があり、2つの池にまつわる悲恋の物語があります。2つの池の中間地点の小高いところに、双子池ヒュッテがありました。
飲料水は雄池から引いています。
 
 雌池を半周したところから、原生林の荒々しい登山道に変わり、太い倒木をまたいだり、苔むした道、大きな石や岩の間を登り、笹道の下りを出ると水量の極端に少ない亀甲池に出ます。

 亀甲池に沿って急なアップ・ダウンを経てシラビソの樹林帯を抜け、蓼科山の見える草原に出て、涸れた川を渡ると天祥寺原に出ました。

 天祥寺原からバスの待つ大河原峠までは地図上では50分の道のりで、高低差は100mののんびりした登りのはずでした。


   

 
普通の人は登りと感じないほど楽な登山道だったと思います。私は普段でも登りが続くと足が遅くなるのですが、この登りで情けないことに、わずかな高さの段があると足が上がらなくなり、更にスピードが落ちてしまいました。日頃の生活のしわ寄せが出てきてしまったようです。
 いつの間にか、Ms Koba軍曹(実は厳しい方なので私が密かに名付けたのですが…「鬼軍曹」と)が私の背後にいらしていて、石の段や木の段を上るとき、リュックの底を持って、グッと身体を持ち上げてくださるのです。それがどのくらい続いたのか、急に体が楽になりました。それを言葉に出して言ってしまった後で、しばらくして元に戻ったら大変ですし、申し訳ないので黙っていましたら、即「あら、急に足が上がるようになったわね。」とおっしゃるではありませんか!他人の体に生じた微妙な変化を瞬時に感じ取ることは、普通の人にはできないことだと思いますので、本当にびっくりしました。

 軍曹はいくつかのストレッチかヨガの教室を持っていらっしゃることは耳にしていましたが、身体作りに関してはプロ中のプロなのだと思った次第です。
「以前できていた太腿あげの運動、やってないでしょう。登山を続けるつもりならまたやりなさいね。私はいつもあなたの鬼軍曹でいるから。」という言葉を肝に銘じて、明日からもう一度頑張ってみようと思いました。

7:39 車窓からの眺め

大河原ヒュッテ
 蓼科スカイラインを走る車窓から見る空はどんよりとして、山々には厚い雲がかかっていました。天気予報では午後2時ごろまでは天気は持つということだったようです。

10:23  
標高2,093mの「大河原峠」に到着、これから準備体操です。青空が見えていて、空気は爽やかで涼しかったです。
「大河原ヒュッテ」の前には車が数台止まっていました。

10:30 「大河原峠 標高2,093m」をスタート

11:05 緩やかな尾根筋の登山道を登り、30分で「双子山山頂 2,224m」に到着。
    
集合写真を撮り、360度の展望を楽しみました。

  佐久市最南端で最高地点。 広々とした草原の「双子山」からの眺め。

11:16 「双子池⇔大河原峠」の道標を双子池方面へ向かいます。 

11:42 熊笹の生い茂る登山道を下っていきました。
急坂も少しの距離ですがありました。

11:45 約30分で(北八ケ岳自然休養林)「双子池」に到着しました。
画面手前に「雄池」、反対側(後方)に「雌池」、その中間地点の
小高いところに「双子池ヒュッテ」があります。
 
左端が「双子池ヒュッテ」
正面が「雄池」
後ろの山は大岳(おおたけ)
「双子池」の看板の右方向に進むと
雌池の向かい側に野営場・
テント場があり
ます

 エメラルドグリーンの「雄池」湖面

 湧水は「双子池ヒュッテ」の飲料水となっていました。
湧水箇所から管が引かれています。

futagoikeoyajiことオヤジ」さん(だろうと思いました)が顔を出していました。
  
ヒュッテではおいしい湧き水でお茶とコーヒーを入れてくださるそうです。
  
     貴重な飲料水なので、近くには厳しい立札が立っていました。


 「雌池」の看板の手前で昼食タイム

  上の写真撮影位置から少し右に寄って雌池を撮影  

 12:15  スタート、亀甲池へ
  12:30 
樹木を通して眺める雌池も美しい

 12:33 雄池より大きな雌池とお別れ

12:36  熊笹の茂るキャンプ場

 12:41 
亀甲池に向かう登山道は、太古の姿を留める古木の混じる苔むす樹林帯で、
倒木を幾つか跨ぎ、湿った木の根で滑らないよう気を付けながら、
時に大きな岩をよじ登り、急な下りを歩きました。
昼食時に近くにいたという1人歩きの男性に会いました。
亀甲池から戻ってきたところで、池には水が30cm位しかないので、
行っても価値ないよ…ということでした。

 13:02 赤いテープの登山道案内あり

13:11 壊れた木のはしご、
後ろ向きで慎重に

 13:17 平坦な道に出ました 

13:21 爪を立て足を踏ん張って
頑張る古木

 13:22 亀甲池が見えてきました。 

 13:22  すぐ、亀甲池に到着

 13:22  亀甲池 

 13:24 干上がった湖底
 
 
 湖底が見えています。
 
  13:37 最後の目的地「天祥寺原」に向かって 
     真正面に見えるのは諏訪富士として親しまれている蓼科山(2,531m)
 
  13:53 急な下りを過ぎると天祥寺原(1,980m)に出て、ここを通過

 13:55  
 熊笹の茂ったゆるやかな登り坂が続く。

 14:05  白い雲、青い空も続きます。

 14:18  このゆるやかな坂道で私は
徐々に足があがらなくなりました。

 14:33 バスの待つ大河原ヒュッテ

 14:50 ストレッチ体操をしてバスに乗り込む頃には
周囲には霧が立ち込めていました。  
 

information店舗情報

山綾会の植物学者:
 Kimさんのメモより
   
本日見られた花
(車窓から見たものも含む)
1 フシグロセンノウ
2 トリカブト  
3  マツムシソウ
4  ハクサン(?)フウロ
5  ハナイカリ
6  ヤマハハコ
7  アオチドリ
8  ノギラン
9  ゴゼンタチバナ
10 シオガマギク
11 サラシナショウマ
12 カニコウモリ
13 リンドウ
14 ホタルブクロ
15 クサフジ
16 アカバナ
17 ヒヨドリバナ
18 ツリフネソウ
19 ギンリョウソウ
20 ワレモコウ
21 ウド
22 ヨモギ
23 ノリウツギ
24 ヤナギラン
25 オトギリソウ

  樹の花
1 ガクウツギ
2 コゴメウツギ
3 マルバウツギ
4 ハナイカダ
5 ウリノキ(つぼみ)
6 ヤマブキ
7 マユミ
8 ガマズミ
9 ミズキ
10 ジャケツイバラ

  その他(実)(種)
1 タケシマラン(実)
2 ハリブキ(実)
3 シラタマノキ(実)
4 コケモモ(実)
5 ガンコウラン(実)
6 ナナカマド(実)
7 イチヤクソウ(種)
8 ズダヤクシュ(種)

  
 本日であった花
(注)私の撮影記録より:
Kimさんのチェックはうけていません


アキノキリンソウ


フウロ


オトギリソウ


 花の写真が少ないのは
 
大河原ヒュッテの周囲と天祥寺原周囲は「高山植物群落」があると事前にインターネットで見ていました。
 大河原を出発して間もなく、フウロ・ヤマハハコ・マツムシソウがポツン・ポツンと目に入ってきたのですが、高山植物群落のあるところでは、休憩時間が入り、撮影時間が持てるだろうと思っていましたので、慌ててカメラを向けることはしませんでした。
 ところが、リーダーのMs Tajiさんも「ほとんどなかったわね。」とおっしゃった通り、全コースで今回は高山植物との出会いは非常に少なかったのです。
 植物に詳しいKimさんも参加していらっしゃいましたが、離れていたので確かではありませんが、時々聞こえてきた話は「キノコ」についてだったように感じました。いろいろな種類のキノコがありましたから。
 帰りのバスの中で本日見た花のメモをいただきましたら、さすがにご覧になった花数は多いですね。
 私は上記の3つの花の他には、オトギリソウ、アキノキリンソウ、リンドウしか目に入りませんでした。もともと健脚ではないので、遅れないように歩くので精一杯で、周囲を見回すゆとりがなかったとも言えます。撮影に時間のかかる小さな花を撮ることは更に不可能でした。



 雄池と雌池のお話
「北八ケ岳双子池ヒュッテのホームページ」の「双子池の伝説・・・お染、与七郎の悲恋物語」よりまとめました。
 昔、名主の息子と作男の娘が恋仲になり、それを知った名主が作男一家を村から追い出し、息子に良縁を持ってきた。
 その時期にカラ雨が続き飢饉が発生し、神様にいけにえを捧げることに決まったが、犠牲者になろうと名乗り出る人はいなかった。
 それを知った息子は、ある晩恋人の名前を呼びながら雄池に身を投げた。その話を聞いた娘も恋人の後を追って、誤って雌池に身を投じた。
 カラ雨は終り、この時以来双子池は年に一度増水して、2つの池が繋がるようになったのです。それは2人の強いきずながそうさせているのです。



 亀甲池の名前の由来
   
諸説あるようです。
 池底の小石の列が亀甲状(正六角形の蜂の巣型)になっていて、ピッケルで水底をかき乱してもいつの間にか元の正六角形になっているから。
 通常は、水深が浅く干上がっていて、池の地肌が亀の甲羅のようにひび割れて見えるから。
………今回は参加者からこちらの説をお聞きしました。[13:24 干上がった湖底]の写真をご覧ください。











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